私が宿泊業を選んだきっかけは、大学時代にイベントを企画するサークルに所属していたことが大きく影響していると思います。多くの人と関わって、人と接することが自分は大好きなんだと感じ、「人に関わる仕事、誰かとコミュニケーションを取りながら何かをしていくことがしたい」と考えるようになりました。そして、生まれ育った大好きな地元で、地域一番のホテルで働きたいと思うようになっていきました。
私の勤務する「知床グランドホテル北こぶし」は、災害などが起こった際には、積極的に被災者や困った方々を受け入れるなど、公的な役割も担っています。こういった企業姿勢に惚れ込み入社を決意しました。
私は生来の人見知りする性格でもあり、当初は周りの人と上手くやれるのか、お客さまの対応がきちんとできるのかと、不安要素を多く抱えていました。でも、ホテルの方々は人の気持ちを察することが得意な方が多く、私自身の本質もよく理解してくれましたので、次第に不安は打ち消されていきました。
ホテルの仕事の楽しみは、やはりお客さまとのコミュニケーションですね。「ありがとう」と言ってもらえたときは、本当に嬉しく感じます。お客さまから感謝の気持ちや喜ぶ姿を見れる仕事ってそんなに多くはないと思います。
今では勤務も二年目となり、事務処理など、バックオフィスでの業務も自然と増えてきたことで、これまでの業務を客観的に考えることができるようになりました。今後は大好きなフロント業務だけでなく、様々な部門の仕事にも積極的にチャレンジしていきたいと思います。
もし、宿泊業界への挑戦を迷っている方がいるのであれば、まずは飛び込んで欲しいですね。お客さまの対応は難しい部分もあるかもしれませんが、必要以上に身構えることはありません。自然体で臨めば、案外上手くいくものです。
仕事の一つ一つが積み重なって、ホテル全体の業務が完成する。綿密な段取りをしながら、一日一日をやり切ることが仕事の楽しみでもあります。毎日が違う。だからこそ楽しいし、続けられる仕事なんです。